北海道・中富良野。ラベンダーで知られるこの町に、畑にやぎを放つ少し変わったワイナリーがあります。自社の畑で育てたぶどうだけで仕込む白ワインが、2024年に新設されたばかりの最高位の賞に選ばれました。
受賞のこと ― 日本ワインコンクール2024「グランドゴールド賞」
日本ワインコンクール2024(審査は2024年7月)の欧州系品種 白部門で、Domaine Raison(ドメーヌレゾン)の「中富良野ソーヴィニヨンブラン2023」がグランドゴールド賞を受賞しました。グランドゴールド賞は、この2024年に新しく設けられた、金賞のさらに上に置かれる最高位の賞です。欧州系品種(白)というのは、ソーヴィニヨンブランのようなヨーロッパ生まれのぶどう品種でつくるワインの部門で、日本国内で交配・改良された品種とは分けて審査されます。この年グランドゴールド賞に選ばれたのは欧州系品種(白)の2本だけで、そのうちの一本がこのワインでした。(金賞やグランドゴールド賞といった日本ワインコンクールの賞の構成は、用語解説(ワイン編)にまとめています。)受賞にあたって蔵は「このような栄えある賞を、それも創設初年度に受賞することができて、大変光栄に思います」とコメントし、栽培から醸造まで、それを支えるスタッフの励みになると言葉を寄せています。
どんな味と香り
つくり手のDomaine Raisonは、早摘みと遅摘みに分けて収穫したぶどうを別々に仕込み、あとからブレンドしたと言います。狙いは「若々しい青草の香りを残したまま味に厚みを持たせ」ること。酸はしっかりしているものの、あえて処理せず、香りを優先して仕上げました。蔵いわく「北海道らしくスッキリしながら、複雑な芳香が後を引くワイン」。
取扱店のwa-syu(日本ワインの通販店)は「爽やかな草原の香り、ジューシーな果実感と余韻の長さが心地よい味わい」と表現しています。酸の生きた、爽やかな辛口。ソーヴィニヨンブラン100%で、表示上のアルコール分は12.5%です。
産地とつくり手 ― やぎと歩む中富良野のワイナリー
Domaine Raisonは、北海道のほぼ真ん中、ラベンダーで知られる富良野盆地の中富良野町に蔵を構えています(北海道空知郡中富良野町東1線北4号)。掲げるのは「やぎとつくるワイナリー」という、少し変わった看板です。畑にはやぎがいて、人と自然が共存できる環境でワインを造る、という考えを中心に据えています。ぶどうは10ヘクタールを超える自社の畑で育てたものを使い、この受賞ワインも、自社畑で収穫したソーヴィニヨンブラン100%で仕込まれています。冷涼な北海道で育つソーヴィニヨンブランを、蔵は「北海道らしくスッキリ」とした味わいと、しっかりした酸に、この土地らしさを見ています。
買えるところ
気になったら、つくり手であるDomaine Raisonの公式サイトをのぞいてみてください。やぎと歩むワイナリーの考え方が伝わってきます。購入は、蔵の公式オンラインショップから。容量は750ml、価格は税込3,300円です(価格は蔵の受賞リリース時点、度数は取扱店の表示時点のデータ)。自社畑のぶどうだけで仕込む一本だけに、人気のため品切れになっていることがあります(在庫は各店の表示時点)。最新は公式サイトや公式ショップで確かめてもらえたらと思います。日本ワインコンクールで評価された別の一本としては、山形・朝日町ワインの柏原ヴィンヤード遅摘みも紹介しています。
受賞の一本を、ちょうどよく
賞のついた一本は、つい構えて開けたくなります。でも肩の力を抜いて、その日の自分に合うペースで味わうほうが、きっとおいしい。自分なりの「ちょうどいい」は適酒とはで少し触れています。飲んだ夜をひとことだけ残したくなったら、マイドリのアプリが記録とふりかえりをそっと手伝います。北海道の土地ごと味わうつもりで、気長に付き合っていけたらいいですね。
出典:Domaine Raison 公式サイト・公式オンラインショップ(所在地〈北海道空知郡中富良野町〉・「やぎとつくるワイナリー」の理念・人と自然が共存する環境でのワイン造り・10haを超える自社圃場・受賞リリース)、日本ワインコンクール2024 公式(山梨県)受賞ワインリストおよびグランドゴールド賞受賞ワイン説明・ワイナリーコメントPDF(欧州系品種 白部門 グランドゴールド賞・2024年新設・審査は2024年7月・味わいの説明〈早摘みと遅摘みのブレンド/若々しい青草の香り/北海道らしくスッキリ/複雑な芳香〉・自社畑のソーヴィニヨンブラン100%・販売価格3,300円税込・販売時期2024年8月・グランドゴールド賞は欧州系品種 白の2本)、取扱店 wa-syu(日本ワイン限定通販)掲載の商品紹介文(味わいの描写・辛口・容量750ml・アルコール分12.5%)