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ご当地の銘酒 2026.06.22

山形・朝日町ワインが日本ワインコンクール2025で3冠 ― 「濃密な果実味」の遅摘み赤が、ご当地から

山形・朝日町ワインの「柏原ヴィンヤード遅摘み 赤 2024」が、日本ワインコンクール2025で金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞の3冠に。朝日町ワインが「完熟した濃密な果実味」と紹介する、ご当地の一本です。

受賞のニュースは、知らなかった一本と出会う入り口になります。山形から届いた3冠の知らせも、そんなきっかけのひとつ。まずは、その味わいに少しだけ近づいてみます。

受賞のこと ― 品質も、価格も

日本ワインコンクール2025(審査は2025年7月)の国内改良等品種 赤部門で、朝日町ワインの「柏原ヴィンヤード遅摘み 赤 2024」が金賞を受賞しました。あわせて同部門の部門最高賞と、コストパフォーマンス賞にも選ばれ、合わせて3冠という結果に。品質(金賞・部門最高賞)でも価格(コスパ賞)でも認められた一本、ということになります。(金賞・部門最高賞・コストパフォーマンス賞といった日本ワインコンクールの賞の構成は、用語解説(ワイン編)にまとめています。)受賞にあたって朝日町ワインは「生産者と共に喜びたい」とコメントしており、その言葉には、つくり手の背景がにじんでいます。

どんな味と香り ― 「完熟した濃密な果実味」と紹介される一本

ワインのつくり手の朝日町ワインは、この赤を「完熟した濃密な果実味とスパイシーな香り、ふくよかでコクのある赤ワイン」と紹介しています。

木川屋(取扱店)は、香りを「マスカット・ベーリーA特有のチャーミングな果実香の中に、ほんのりスパイシーなニュアンス」、味わいを「ふくよかで厚みのある味わいがゆっくりと広がり、余韻にはやわらかな酸とコクが心地よく残ります」と紹介しています。

味の傾向も、補助線に。マスカット・ベーリーAは一般に、いちごやキャンディを思わせる甘く華やかな香りと、やさしい口当たりが特徴と言われます。標高350mの柏原地区で熟すのを待つ「遅摘み」は、一般に果実の凝縮感が増すとされ(本品は辛口です)、樽を使わない造りはぶどう本来の果実味がストレートに感じられやすいとされて、朝日町ワインの「濃密な果実味」という説明とも自然につながります。つくり手のことは、朝日町ワインの公式サイトで。

朝日町という土地 ― 戦後から続く、町と農家の歩み

朝日町ワインの歴史は、1944年、前身の山形果実酒製造有限会社が創業されたことに始まります。きっかけは戦時下の軍需用途という、少し意外なもの。戦後は大手ワインメーカーの下請けを経て、1975年、朝日町と地元の農協が共同出資する第三セクターとして再出発しました。地元の農家やぶどう生産組合との二人三脚は、ここから。そして1979年、自社ブランドの「朝日町ワイン」が誕生します。1990年には社名を今の「有限会社朝日町ワイン」に。公式が掲げるのは「日常的に飲んでもらえる、コストパフォーマンスのよいワイン」という姿勢で、今回のコストパフォーマンス賞は、その積み重ねがかたちになった評価とも読めます。山形のワインづくりは1892年・赤湯に始まる東北最古の産地にさかのぼると伝えられ、この一本も、土地の積み重ねの先にあります。

買えるところ

気になったら、朝日町ワインの直販オンラインショップから購入できます。朝日町ワインの直販ショップをのぞいてみてください。容量は720ml、価格は税込1,771円。これは出品時点の公式データで、価格や在庫は変わることがあるので、最新は公式サイトや直販ショップで確かめてもらえたらと思います。

受賞の一本を、ちょうどよく

賞のついた一本は、つい身構えて開けたくなります。でも肩の力を抜いて、その日の自分に合うペースで味わうほうが、きっとおいしい。自分なりの「ちょうどいい」は適酒とはで少し触れています。飲んだ夜をひとことだけ残したくなったら、マイドリのアプリが記録とふりかえりをそっと手伝います。賞をきっかけに出会った一本と、気長に付き合っていけたらいいですね。

柏原ヴィンヤード遅摘み

朝日町ワイン ・ 720ml

出典:日本ワインコンクール2025 公式受賞結果、朝日町ワイン公式サイト・直販オンラインストア、木川屋オンラインストア

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