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ご当地の銘酒 2026.07.31

三座[赤] ― サクラアワード2026最高位と特別賞

岡山県真庭市の蒜山高原にあるひるぜんワイナリーの「三座[赤]」が、女性のワイン専門家が審査するサクラアワード2026で、最高位のダイヤモンドトロフィーに選ばれました。あわせて、日本で造られたワインだけを対象にした特別賞「"グランプリ" ジャパニーズワイン賞」にも選ばれています。自生していた木から糖度の高いものを選び抜いて育ててきた、山ブドウのワイナリーの一本です。

三座[赤]、サクラアワード2026で最高位と特別賞

岡山県真庭市の蒜山(ひるぜん)高原にある、ひるぜんワイナリーの「三座[赤]」。サクラアワード2026で、最高位のダイヤモンドトロフィーに選ばれました。主催者が2026年2月27日付で公表した受賞記録に、日本・岡山県の1本として名前が載っています。この回にダイヤモンドトロフィーへ届いたのは、世界中から集まった出品のうち65本でした。

サクラアワードは、正式名称を “SAKURA” Japan Women’s Wine Awards(サクラ ジャパン・ウーマンズ・ワイン・アワード)といい、女性のワイン専門家だけが審査する国際コンクールです。主催は一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会。賞はシルバー、ゴールド、ダブルゴールドと段階があり、そのダブルゴールドのなかからさらに選ばれる最上位がダイヤモンドトロフィーです。(賞の序列は用語解説(ワイン編)にまとめています。)

三座[赤]には、もうひとつ賞が贈られています。特別賞の「“グランプリ” ジャパニーズワイン賞」です。日本で醸造され瓶詰めされたワインだけを対象にした別枠の賞で、2026年に選ばれたのは全国で5本でした。

自生していた木から選び抜いた、蒜山の山ブドウ

ひるぜんワイナリーが向き合ってきたのは、ヤマブドウです。「ヨーロッパにはない、日本固有の種『ヤマブドウ』。難しさゆえ、ほとんど前例がありません」。この品種との付き合いについて、公式サイトが掲げる一文です。

蒜山高原に自生していた1,000本もの野生の木から、糖度が高く酸味が少ない木を30年かけて選抜しながら栽培してきた。それが、いま畑に立っているヤマブドウです。蒜山産のものは、東北地方のヤマブドウより甘みが強く、皮の色が濃いという特徴があります。

蒜山でヤマブドウを新しい特産品にする取り組みが始まったのは1978年、新しいワイナリーがオープンしたのは2010年4月。日本ワイナリー協会のワイナリー紹介にある記述です。会社そのものの設立は1987年7月7日で、社名は農業生産法人 ひるぜんワイン有限会社。果実酒と加工品をつくり、売っています。

「三座」という名前、蒜山三座を望む土地で

ワイナリーのある蒜山高原には、蒜山三座(ひるぜんさんざ)と呼ばれる三つの山があります。上蒜山が1,202m、中蒜山が1,123m、下蒜山が1,100m。岡山と鳥取の県境、大山連峰の東に連なります。高さの数字は、一般社団法人真庭観光局の観光サイトによります。

「テラス席からは、雄大な『ひるぜん三座』を望むことができ、季節ごとに変わる蒜山の景色を眺めながら、心地よいひとときをお過ごしいただけます」。併設のカフェ&ショップについての、公式サイトの案内文です。

三座は、ひるぜんワイナリーを代表する新しいワインです。より飲みやすく、手に取りやすいひるぜんワインを目指してつくられ、赤とロゼの2種類があります。銘柄の「三座」は、テラスから見えるあの三つの山と同じ名前です。

どんな香りと味か

やや深めのルビー色で、「粘着度も高め」。熟したイチゴやプラムなどの果実の香りに、杉や樽のウッディな香りが重なります。「味は果実感があり、ふくよかな香りが広がりタンニンは軽く、飲みやすいミディアムボディの赤」。三座の赤を、ひるぜんワイナリーは公式サイトでそう説明しています。

主要品種として挙がっているのはヤマ・ソーヴィニヨンで、比率は38.1%。品種として記録に残っているのは、この1種だけです。アルコールは13度、容量は720ml。いずれもサクラアワードの受賞記録に残る数字です。

ヤマ・ソーヴィニヨンは、自生する山ブドウにヨーロッパ系の赤ワイン用品種カベルネ・ソーヴィニヨンを交配し、新しい品種として種苗登録されたブドウです。甲府市が山梨大学ワイン科学研究センターを取り上げたページに出てくる説明です。

原料のブドウを最大限に活かすため、古い樽で熟成させている。樽の香りは控えめで、和食との相性がよい赤ワイン。取扱店のワインと地酒 武田は、この一本をそう紹介しています。

手に入れるには

気になった方は、まずつくり手であるひるぜんワイナリーの公式サイトをのぞいてみてください。ワインリストのページには、山葡萄の赤とロゼ、シャルドネの白、三座の赤とロゼ、オーク樽で熟成させた山葡萄[赤]、妖精たちの宴が並んでいます。

真庭市蒜山上福田のワイナリーには、カフェ&ショップ「コアニエ」が併設されています。店名は、ヤマブドウの学名 Vitis coignetiae から取ったもの。つねに10種類以上をそろえた試飲ブースがあり、蒜山ジャージーチーズを使った焼きたてのピザも出しています。駐車場は40台まで無料です。電話の受け付けは10時から17時までと、会社情報のページに書かれています。足を運ぶ前に、公式サイトで最新の案内を確かめてください。

購入は、ワイナリーの公式オンラインショップや取扱店から。三座[赤]には720mlのほか360mlもあります。取扱店のワインと地酒 武田では720mlが税込3,630円で、売り切れになっていることがあります(在庫や価格は各店の表示時点のもの)。

似た一本

同じサクラアワード2026で最高位に選ばれた日本のワインでは、長野県軽井沢町のアンの泡 ブランドノワール 2023も取り上げています。黒ブドウだけでつくるスパークリングです。

自分にとってのちょうどよさは適酒とはで触れています。飲んだ夜のひとことを残しておきたくなったら、マイドリのアプリが記録とふりかえりを手伝います。

三座[赤]

ひるぜんワイナリー ・ 720ml ・ 13度

出典:サクラアワード主催者公表の受賞結果(第13回サクラアワード2026/2026年2月27日付/賞の4段階〈ダイヤモンドトロフィー・ダブルゴールド・ゴールド・シルバー〉・ダイヤモンドトロフィーが65本であること・三座[赤]の記載内容〈ひるぜんワイナリー/日本・岡山県/1st品種 YAMA SAUVIGNON 38.1%/アルコール度数13/ボトル容量720/1. 赤ワイン(スティル)/取扱会社 ひるぜんワイン有限会社〉)、同 特別賞の受賞結果(「"グランプリ" ジャパニーズワイン賞」に選ばれた5本と、そのなかに三座[赤]があること)、サクラアワード公式サイト 主催者ページ(正式名称 "SAKURA" Japan Women's Wine Awards・主催が一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会であること)、ひるぜんワイナリー公式サイト(「ヨーロッパにはない、日本固有の種『ヤマブドウ』。難しさゆえ、ほとんど前例がありません」・「テラス席からは、雄大な『ひるぜん三座』を望むことができ、季節ごとに変わる蒜山の景色を眺めながら、心地よいひとときをお過ごしいただけます」・駐車場40台無料)、同 ワインリストのページ(山葡萄[赤]・山葡萄[ロゼ]・シャルドネ[白]・三座[赤]・三座[ロゼ]・オーク樽熟成 山葡萄[赤]・妖精たちの宴が並ぶこと・三座[赤]に360mlがあること)、同 ワインの世界ページ(蒜山高原に自生していた1,000本の野生の木から糖度が高く酸味が少ない木を30年かけて選抜してきたこと・蒜山産ヤマブドウが東北地方のものより甘みが強く皮の色が濃いこと・三座が「ひるぜんワイナリーを代表する新しいワイン」で「より飲みやすく手に取りやすいひるぜんワイン」を目指してつくられたこと・赤とロゼがあること・三座の赤について「やや深めのルビー色、粘着度も高め。熟したイチゴやプラムなど果実の香り、杉や樽などのウッディな香り。味は果実感があり、ふくよかな香りが広がりタンニンは軽く、飲みやすいミディアムボディの赤。」)、同 コアニエのページおよび英語版サイト(カフェ&ショップの内容・つねに10種類以上をそろえた試飲ブース・蒜山ジャージーチーズを使った焼き立てピザ・店名がヤマブドウの学名 Vitis coignetiae に由来すること)、同 会社情報(社名〈農業生産法人 ひるぜんワイン有限会社〉・設立1987年7月7日・事業内容〈果実酒および加工品の製造・販売〉・所在地〈岡山県真庭市蒜山上福田〉・電話の受付時間)、日本ワイナリー協会 ワイナリーマップのひるぜんワイン有限会社のページ(1978年から新たな特産品としてヤマブドウのワインづくりが始まったこと・2010年4月に新ワイナリーがオープンしたこと。作り手自身の発信にはこの2つの年の記載がないため、同協会の記載として帰属させています)、一般社団法人真庭観光局「OKAYAMA真庭観光WEB」(蒜山三座=上蒜山1,202m・中蒜山1,123m・下蒜山1,100m・岡山県と鳥取県の境で大山連峰の東に連なること)、甲府市公式サイト 山梨大学ワイン科学研究センターの紹介ページ(自生する山ブドウとヨーロッパ系の赤ワイン用品種を交配して種苗登録された品種であること。同ページでの品種の表記は「ヤマソービニオン」「カベルネ・ソービニオン」で、本文では「ヤマ・ソーヴィニヨン」「カベルネ・ソーヴィニヨン」に統一しています)、ひるぜんワイン 公式オンラインショップ(三座[赤]の720mlと360mlが販売されていること)、取扱店・ワインと地酒 武田 オンラインショップの商品ページ(「原料のブドウを最大限に活かすため、古樽で熟成。樽香は控えめなミディアムタイプに仕上がっている。和食との相性が良い赤ワイン。」・720ml・税込3,630円・売り切れの表示)

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