「ちょうどいい量を、ちょうどよく楽しむ」——それが適酒の、ゆるい入り口です。とはいえ、これは「もっと控えなさい」というお説教ではありません。わたし自身が夜の飲み方でこっそり試している、小さな工夫をいくつか並べてみます。気が向いたものだけ、つまみ食いするくらいでどうぞ。
水を、となりに置いておく
お酒のグラスの横に、水のグラスも一つ。交互に口をつけるだけで、飲むペースが自然とゆっくりになる、という人もいます。味覚もリセットされて、次の一口がおいしく感じられることも。難しく考えず、まずは「水も一緒に頼む」くらいから。
最初の一杯は、急がない
喉が渇いていると、つい一杯目を一気にいきたくなります。でも最初をゆっくり味わうと、その日の満足感が変わってくる気がする、という声もあります。乾杯のあとの数分を、ちょっとだけ意識してみる。それだけのことです。
空きっ腹のまま、はじめない
何も食べずに飲みはじめると、酔いのまわり方が変わってくることがあります。乾杯の前に、ひと口だけでも何かお腹に入れておく。チーズでも、枝豆でも、おにぎりでも。「先に少し食べておく」が、自分への小さな気づかいになります。
ときどき、度数の低いものへ
強いお酒ばかりが続くと、気づけばペースが上がっていることも。途中で度数の低いものや、ノンアルに切り替える夜があってもいい。「今日はこっちにしておこう」と選べると、飲み方の幅が少し広がります。
「もう一杯」の前に、ひと呼吸
おかわりを頼む前に、ほんの少しだけ間をおいてみる。本当に飲みたいのか、それとも手持ちぶさたなだけか。一拍おくと、その違いに気づくことがあるかもしれません。急がなくても、お酒は逃げません。
飲む前に、今日はこのくらい、とゆるく
始める前に「今夜はこのあたりかな」と、ぼんやり決めておく。きっちりした数字でなくて大丈夫です。ゴールを先に思い描いておくと、途中で立ち止まりやすくなる、という人もいます。決めたとおりにいかない日があっても、それはそれで。
記録して、翌朝の自分とすり合わせる
飲んだ量や、その日の気分を、ひとことだけ残しておく。翌朝それを見返すと、「ちょうどよかった日」と「ちょっと多かった日」の違いが、自分の言葉で見えてくることもあります。マイドリのアプリは、その記録とふりかえりを、できるだけ手間なく続けられるようにしています。
正解の量は、たぶんどこにも書いていません。人によっても、その日によっても違うものだから。だからこそ、ここまでの工夫も、合うものだけ拾って、合わないものは置いていってください。少しずつ、自分の「ちょうどいい」を見つけていく。その途中に、この記事が転がっていたくらいで、ちょうどいいです。